一般に、「論理的」な思考をする人は勉強ができる、とされています。
論理的思考(ロジカルシンキング)とは、物事を体系的に整理して筋道を立て、矛盾なく考える思考法のことで、言い換えれば「物事をシンプルにとらえる方法」と言えるでしょう。
シンプルにすること、というのは勉強するテーマをかみ砕いて理解することと同じ意味であり、これができる人とできない人との間には、テーマに対する呑み込みの速さに大きな差が出ます。
これを踏まえたうえで、ロジカルシンキングを勉強するのに最も効果的な学習は何だと言えるでしょうか。私はこれを「国語」という教科そのものだと考えています。
通常、文章は体系的に書かれますが、世の中にはそうなっていない文章も存在はしています。そのどちらであろうと、自分で構造を理解し、問題に取り組むという過程を踏むのが「国語」というものです。
論理が存在するかわからないものに論理を見出し、体系立てて作られた問題に挑む。この繰り返しこそ、「勉強ができる」人間になる近道であると、私は信じております。