この塾に勤めて長くなってきているのですが、何度経験しても驚かされることがあります。生徒たちの変化、です。例えば、計算がずっと苦手でプリント1枚終わらせるのにも20,30分かかってしまう子が居ました。久しぶりにその子の担当になった時、隣で解いてもらっているといつの間にか10分ほどでできるようになっていました。しかも満点だったので、この子は私が知らない間にすごい速度で成長したのだなと感じました。
困難な課題ほど、クリアするのには長い時間がかかります。それほど長い間この生徒は努力を続けてきており、私はそれを見守ることができる立場にいることを誇りに思います。家族のサポートや解決の時間での指導ももちろん影響していると思います。それでも最終的に頑張るのは、生徒自身ではないかと私は考えています。このような生徒の変化に気づける、ということは何よりも幸せだなと思いながら、日々指導に励み、生徒たちに声を掛けている次第です。計算ができるようになることは、塾に通っているのなら当たり前かもしれません。でも、そんな当たり前を積み重ねていくことは実は大変な作業だったりするのではないかと思ったりもします。当たり前かもしれないことを見過ごさず、これからも生徒と向き合っていきたいと思います。