突然ですが、イラストレーターに作品(ここではイラスト)を依頼するとき、同じ作者、同じ規模の絵でも値段が異なる場合があるのはご存じでしょうか?
少し考えれば当然、といえばそこまでなのですが、イラストには「書き込み」と呼ばれる概念があります。要するにどれだけ細かく、時間と能力を使って描くか、といった指標になっています。このように、「こだわって描く」ことを別の言い方で「ディティール(細部)にリソースを割く」と表現することがあります。
このディティールというのは英語やドイツ語、もっと言えばゲルマン祖語由来の言葉なのですが、この言葉をそのまま使った格言に、”Der liebe Gott steckt im Detail”、和訳すると「神は細部に宿る」というものがあります。
細部へのこだわりこそ作品の、ひいては成果物全ての出来を左右するものになる、という意味でこの言葉は今日まで広く親しまれてきました。勉強・学習においてもこれは例外ではありません。細部にこそ注意を払い、こだわりぬいた成果物を作ることができたら、この上なく素晴らしいこと、と言えるでしょう。