英語自体はそこそこできるのに英語の長文問題が解けない!と質問にくる子がかなりいます。
聞かれた時にその原因を探ろうとしますが、その理由のほとんどは「ぼんやりと読もうとして、心が折れたり時間切れになったりしている」ことになっています。長文を読むにはある程度の戦略性と慣れが必要です。
その戦略の一部をお教えします。これを問題を解くときに意識するだけで、スピードが大きく変わります。
まず、何についての文章なのかを把握します。いわゆる「リード文」と呼ばれる冒頭の文章から読み取ったり、挿絵やグラフなどの資料がある場合はそこから読み取ったり。場合によっては本文の最後にあることがある、語注から考えることだってあります。使えるものは全て使う、という気持ちで行きましょう。それでも無理なら各段落の最初の文だけ読みましょう。一般に、英語の文章は結論から先に書かれる傾向にあります。それらから特徴的な単語を見つけ、「今から何について話されるのか」を理解することが大切です。
次に、本文ではなく、設問を読みます。今からどこを重視して読むべきかを決めるべく、何について聞かれているのか、選択式の問題の選択肢から得られる情報はないかなどを考えながら、先に読み進めてしまいます。文法や単語など、解ける問題があるならすぐに解いてしまうのもひとつの手ですね。
ここまでやってようやく本文を読みはじめます。読むべきところが分かっていると、本文は「斜め読み」できます。あまり時間をかけず、必要なところだけをピックアップしながら、ささっと解いていくことを意識しましょう。
このような方法を使うと、時間に余裕ができます。その余裕を使って問題の精査を行えると、より高得点が期待できるようになると考えています。