教育の現場で「どのように学ぶべきか」という問いに直面することは少なくありません。
特に、「何かを覚えること」を苦手にする生徒さんは、少なからずいらっしゃいます。
その中で私が特に注目しているのは、「実例で覚える」という学習法です。
この方法は、単なる暗記に頼るのではなく、具体的な事例や経験を通じて知識を身につけることを目的としています。
「実例で覚える」とは、難しい概念や新しく学ぶ話を、身近で具体的なことがらに結びつけることで、理解を深める方法です。
例えば、数学の公式をただ暗記するのではなく、その公式がどんな問題のどの場面で使えるのかを考える、
歴史の出来事について学ぶ際も、その背景や影響を、その時代に生きた人々の物語を通じて掘り下げる、などといったように、
学習している内容を現実や生徒さん自身の想像の中の世界とリンクさせることで、より実感を伴った理解が可能になります。
このような実例を伴った学習は、脳の中で「物語」として情報が保存されるため、単なる「文字」という情報よりも記憶に残りやすいと言われています。
特に映像や画像などの目に見えるものや、おもしろい、楽しいなどのよい感情、あるいは場合によっては怖かった、驚いたなどの必ずしも良い感情とは言えないものであっても、これらの「体験」と結びつけられた情報は、長く記憶に残る傾向があります。
また、いわゆる「概念」と呼ばれる、新しく学ぶ情報は、ただ言葉を見ただけでは理解しきれないこともあります。
しかし、具体例があれば、「ああ、そういうことか!」と腑に落ちる瞬間を作り出せます。
例えば最近では、「比例」という概念を教えていた時に、ただ「一方が2倍,3倍…になったときに,もう一方も2倍,3倍…になるもの」と理解させるわけではなく、
「100均で2個,3個,4個…とモノを買ったら、お会計はその分だけ増えていくよね?それと同じ。」といった声掛けで理解していただきました。
ただし、すぐに適切な例を出すには、私たち講師陣にもそれなりの技量が必要です。
そのために、私たちも普段から勉強し続け、生徒さんにモノを教えながら私たちも教わっていくのだという精神を忘れないようにしようと考えております。
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