基礎の基礎から疑う、という話

基礎固めは、勉強において大切です。

あたりまえといえばあたりまえで、ありきたりな言葉ですが、この言葉には大きな欠点があります。

それは、「自分にとっての基礎」がどこまでかを知っておくことです。

極端な話、一口に「基礎」といっても、大学レベルの基礎を小学生で解くことはかなり難しいでしょう。自分のレベルに合っていない範囲の「基礎」は時に「応用問題」であり、時に「必要ない範囲」だったりします。

それは、単に受験校だけによって決まるものではありません。

この間、大阪の公立高校を受験しようと考えていて、英語が良くできる生徒さんに社会を教えていた時、話がややかみ合わないような違和感を覚えることがありました。

聞いてみると、「都道府県」の位置を覚えておらず、学校の授業の内容がよくわかっていない、という状況でした。

このように、実際に問題を解いている時や、テストの結果からでしか出ないサインもあります。

このケースはすぐに状況が把握できたので、基礎から勉強するカリキュラムに変更を行いました。早めの対応により、今でも順調に成績を上げることができています。

我々講師陣はこのサインを見逃さないように、日々注意深く生徒さんを見ていこうと思っています。